会長あいさつ

2023~2024年度
第70代会長 藪内 照久

継承と進化

 この度、図らずも京都ライオンズクラブの第70代会長を拝命しました藪内照久です。祖父・父・私と3代にわたって京都ライオンズクラブで会員としてお世話になっております。ご承知の通り、私は京都に400年以上在する藪内流という茶の湯の家元を務めております。

 皆様のお勧めもあって70周年という記念の年周りの会長をつとめさせていただくことになりました。多くの先輩会員がおられるなか、力不足とは承知の上で会員の皆様のご助力を頼りに勤めを果たして参る所存です。

 さて、昭和28年に発会した当ライオンズクラブは今期70周年を迎えます。それにあたり私は「継承と進化」というテーマを掲げたいと思います。私が思うに本会の特徴として伝統文化、長寿企業に携わる会員が多く、それが大きな強みです。思えば京都は、1000年以上の歴史を誇りながら、伝統を墨守するだけでなく、日本に冠たる先進企業を多く生んでいる街です。そこから見えるのは伝統を重んじながらも先取の精神に富む京の人々の気質です。

 本会を顧みるに70年にわたる先輩会員の営みはリレーのバトンのように年月というトラックをめぐりながら継承され私たちに託されました。この間に蓄積されてきたノウハウや京都ライオンズクラブへの期待や信頼は当会にとって大切な財産です。

 一方でそれを継承しつつ、前述の大切な財産を進化・発展させていくかが今後の当会活動にとって重要になってくる。それこそ我々備わる先取の精神を発揮するときであります。

 僭越ながら会員諸氏には、今期テーマを念頭に置きつつ、各自の持てる力を本会発展のために注いでいただくことを切に期待しております。